酴ブログ/2018-09-14

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家族の団欒はいいものでした…

 駅に到着すると車が手配されていてへぇと思ったのですが、30分程で山里の高台の家に案内されました。白壁の塀を巡らせた趣のある旧家で、長屋門をくぐると手入れの行き届いた日本庭園が広がっていて、敷地内には落ち着いた空気が漂っていました。

 20畳程もある広い玄関で迎えてくれたのは、着慣れた和服姿の初老の当主でした。事前に聞いていた話とは相当違う状況にやや面喰いながらも興味津々で、一間幅の廊下を進み田の字(12畳×2・16畳×2)の座敷に通されました。老若男女14名が座卓に向かっていました。

 映画の一場面のような光景に遭遇したわたしは、流石に驚きました。仄かな伽羅香を聞きながら写経をする姿を見たことがありませんでしたから、俗にいうオッタマゲでした。「話合いに立ち会って欲しい」との依頼は、その後4時間余りにも及びました。 合掌


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