酴ブログ/2020-02-11
古き良き友人の一人が今月で引退します…
およそ半世紀も前から何かにつけてずっと繋がっていた友人が、間もなく仕事の第一線から退きます。彼は、大学の2年後輩でしたが孤児で身寄りがなく、天涯孤独の男でした。そして、今までずっと独身で仕事漬けで、わたしよりも遥かに風変わりな奴でした。
3日前の夜に4ヵ月ぶりに電話があり、初めて引退を知りました。何の予兆もなかったのでちょっと驚きましたが、放浪の旅に出たいと聞いたので納得しました。数年前から計画していたらしく、もしやわたしの引退を意識したのかも知れないと思いました。
時の流れは止めることはできず、高度な技術を要する彼の仕事も日進月歩で、つまり、人間離れした技を駆使してきた彼であっても、自らの限界を感じていたのだろうと思います。引き際を決断する時は、誰にでも訪れます。彼は、白衣を着ない医者でした。 合掌
コメント